転職で後悔しないために。私の転職失敗談をキャリコン目線で解説!

体験談

じゅりです。ブラック企業で採用担当やっています。

今の会社、やだな。転職したいな。

でも、転職先も嫌なところだったらどうしよう…

今の会社が嫌な気持ちも、転職への不安もすごくよくわかります。

この記事では、実際に転職を経験した私の【転職失敗談】を、キャリアコンサルタント目線で紹介しています。

ぜひ、転職を考える際の参考に、目を通していただけると幸いです。

私の転職失敗談

転職しようと思ったきっかけ

転職しようと思ったきっかけは、会社の人間関係が無理すぎたから。

特に、今後のライフプランを考えた際に、産休・育休を取得して復帰することが絶望的な環境でした。

詳しくはこちらの記事に記載しているので、興味があれば閲覧ください。

転職先で叶えられたこと

前職では産休・育休取得が絶望的だったため、転職先の条件としては以下をあげていました。

  • 育休取得が可能な職場
  • 引き続き、人事・採用に関連するお仕事がしたい
  • 採用の知見を深めたい
  • 副業もOKな職場
  • (地方在住のため)通勤可能な職場がいい
  • ※産休・育休が取れないのは違法です。

    結果、条件は全て叶えることができ、プラスアルファで「社内の人間関係が心地よい」まで手に入れることができています。

    え、それで何が転職失敗なの…?

    そう思いますよね…。

    唯一失敗したなと感じる点について、ご紹介させて頂きます。

    転職先で失敗した・見落としていたこと

    転職先で失敗したこと。それは評価制度です。
    今の会社の評価制度は、どんなに頑張っても評価されず、お給料にも反映されない形となっています。

    私の対応でクライアントの解約を防ぐことができたのに、その時もなんにも変わりませんでした。

    実はいうと給料も、前職から100万近く下がっています。

    給料が下がることは覚悟の上でしたが、まさかここまで評価されないとは…。

    逆を言えば、最低限の対応だけでもお給料は変わらない環境にいます。
    最近はモチベーションも下がり、適当にタスクをこなす毎日を過ごしています。

    仕事の満足・不満足に関する理論(ハーズバーグのモチベーション理論)について

    キャリア理論の中では、仕事の満足につながる要因・不満足につながる要因が定義されています。

    仕事の満足につながる要因(動機づけ要因)

    ・仕事の達成感
    ・承認
    ・仕事内容・興味
    ・責任、権威
    ・向上心、自己成長、昇進など

    →なくても不満はないが、あれば満足度・モチベーション向上に!

    仕事の不満足につながる要因(衛生要因)

    ・給与
    ・人間関係
    ・会社の方針・管理
    ・監督のされ方など

    →満たされると不満は解消されるが、長期的に満足はできない

    一見、不満足の要因を取り除けば、仕事の満足度が高まりそうに思えますが、

    不満足の要因(給与アップなど)を叶えたとしても、満足度の向上には繋がらないとされています。

    私が転職を失敗した理由

    前職を辞めるきっかけは【人間関係・会社の方針】
    今の職場で不満に感じているのは【給与・評価制度】

    不満足の理由は異なりますが、どちらも(衛生要因)が原因になっています。

    一方、満足に関わる要因(動機づけ要因)については、
    前の会社・今の会社共に【仕事内容】のみ。

    転職をして、前の会社よりは良い環境になったものの、仕事満足度・モチベーションアップの観点から見ると、100%転職成功しているとは言い難い結果です。

    より良い転職を考えるなら

    辞めたい原因を分析してみる

    会社を辞めたい、転職したいと思った理由はなんでしょう?

    今の会社を辞めたい理由、転職先で叶えたいことについて、具体的に書き出してみましょう。

    辞めたい理由はおそらく(衛生要因)にあると思います。

    具体的に書き出せたら、こんなポイントを考えてみてください。

  • 今の会社で、衛生要因が少しでも解消される見込みはありそうか
  • 解消が難しい場合、転職をすることで衛生要因は満たされそうか
  • 人間関係や給与については、もしかしたら解消する見込みがあるかもしれません。

    焦って会社を辞めるのではなく、少しだけ深掘りすることをオススメします。

    やる気につながる・動機づけになることについて考えてみる

    例えば、給与が低いから転職を考え、転職先で給与アップを叶えたとします。

    転職先で衛生要因が満たされたとしても、実際は不満足の要因を解消するだけ。

    一時だけ満足感を得ることはできるかもしれません。
    ただ、給与アップの満足度が長続きすることは難しいでしょう。

    ハーズバーグのモチベーション理論では、動機づけ要因・衛生要因どちらも大切だと言われています。

    衛生要因の解消ができるかは大切ですが、転職を考える際にはぜひ、動機づけ要因が叶えられそうかも検討してみてほしいです。

    動機づけ要因については、この辺りを確認してみてください。

    動機づけ要因

    ・仕事の達成感
    ・承認
    ・仕事内容・興味
    ・責任、権威
    ・向上心、自己成長、昇進など

    まとめ :結局、100%理想の会社はない。落とし所を見つけることも大切

    とはいえ、100%理想の会社があるのか…。

    ちなみに。

    「会社に貢献したい」という意欲の高い日本人がどの程度いるかご存じでしょうか?

    ある調査によると、3%程度なんだそう。

    ほとんどの人は、モチベーションが低い状態で働いているんだと思っています。

    じゅり
    じゅり

    本来なら、企業側で動機づけ要因のアップを頑張ってもらいたいところなんですが..

    衛生要因が原因で転職を考えるなら、最低限の衛生要因は確保しつつ、ある程度の落とし所を見つけることも大切だと思っています。

    最近は副業OKや週休3日など、柔軟に働ける企業も増えてきました。

    お仕事は最低限の生活防衛費と割り切り、趣味や副業で生きがいを作るなど、会社以外の居場所の充実をはかれるといいですね。

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