じゅりです。採用担当やっています。
この記事では月100件の書類を見てきた経験から、
落ちやすい書類の特徴や、企業が書類選考で重視しているポイントを解説します。
書類選考で落ちる理由
企業が求める人物像と異なる
書類選考で落ちてしまう一番多くの理由がこちら。
“企業が求める人物像と異なる”です。
例えば、こんな感じ。
企業が求める人物像については、募集要項に書かれていることが多いです。
必須条件などの項目は、応募前に確認をしておきましょう。
応募理由がわからない・志望動機が書いていない
書類選考では「なぜ応募したいと思ったのか」を見られることが多いです。
極端な一例ですが【現在は営業職として働いているのに、ITエンジニアに応募している】といった場合。
企業側はこんな疑問を抱きます。
・営業職なのに、どうしてITエンジニアに応募してきたのか
・(IT企業はたくさんあるが)なぜ弊社なのか
ここに、応募した理由が書いてあったらどうでしょうか。
業界が異なる場合や、異業種へ転職をする場合は特に、書類選考で落ちる確率がアップします。
志望動機の記載は必須ではないことが多いですが「応募したいと思った理由」を伝えられるチャンスです。
面倒ですが、企業ごとに書くことで熱意は伝わりますよ。
転職回数が多い・短期離職をしている
今は終身雇用の時代ではありません。
昔と比べると、転職は当たり前の時代に変わってきていますが、古い体制・考えの企業は相変わらず多いです。
とくに、こんなケースに当てはまる場合は注意です。
応募者が多い会社だと比較される数も多くなります。
短期離職や転職回数が多い人は、それだけで落とされやすくなるんです…
短期で転職を検討する場合は、転職しようと思った理由について、記載するようにしてください。
理由次第で、通過になることもあります。
記入することで、選考担当者にも伝わりますよ。
履歴書に写真がない・適していない
意外かもしれませんが、中途採用においても写真の有無が重要だったりします。
ベンチャー企業や中小企業では、そこまで最重視はされませんが、
書類応募数が多い大手企業となると、話は別です。
営業職や人事関連の職種の場合、”どんな雰囲気の人物なのか”を写真から判断されています
以前、履歴書の写真に、自宅クローゼットの前での自撮り写真をアップしている人がいましたが、
書類選考の評価で 「企業に応募する写真としては相応しくない」と、指摘されていました。
応募用紙に「写真必須」の記載がある場合は、適当な写真はアップしないよう気をつけましょう。
書き方が統一されていない
書き方に統一性がなかったり、不備があったりすると、マイナスポイントになります。
代表的なのはこんなところ。
相手に分かりやすい書類を作るよう、心がけましょう。
”印刷した時にどのように見えるのか”も考えて書類作成されていると、より良くなりますよ
書類選考担当者が見ているポイント
ここからは、書類選考担当者が選考でみているポイントについて、ご紹介します。
求めている業務経験があるか
書類選考で一番みられている箇所は、”企業が求めている業務経験があるか”
例えば、企業は(実務経験3年以上)を求めているのに、2年ほどしかない場合、
よっぽどのことがない限り、書類選考通過は難しいです。
求める経験などは、応募要項に書いてありますので、確認してから応募するようにしましょう。
実務経験3年ないけど、すごく興味がある仕事なんだよなぁ
その企業が出している他の求人を確認すると、マッチするものがあるかもしれません
企業側も複数求人を出していることが多いです。
応募資格に満たない場合は、その企業が出している他の求人を探してみましょう。
第二新卒向けや、未経験歓迎の求人があるかもしれません。
長期的に働いてくれるか
教育や採用にコストがかかるため、良い人材には長期的にいてほしいのが、企業側の本音。
そのため、こんなポイントが確認されています。
キャリアに一貫性、とは…
例えばこんな場合、どちらが書類通過しそうでしょうか。
【長期的に働くにあたり、応募者がどんなキャリアを考えているのか】も重視されています。
もし異業種への転職を考えている場合は、その理由について記載してください。
また、2年未満で転職をした経験がある場合や、短期離職がある場合も、転職理由について記載するようにしましょう。
書類に不備がなく書かれているか、統一性があるか
企業に提出する資料は、成果物だと思ってください。
不備がないよう作成するのはもちろんですが、
例えば、こんなミスはしていませんでしょうか…?
離職理由は「やりがいがある仕事をしたい」なのに、経験した職務内容に「やりがいを感じた」って記載があるな…。
書いている内容に矛盾はありませんでしょうか。
書類作成がある仕事や、エンジニアなどロジカルさが大切な職業につく場合、
統一性が感じられない・わかりづらい書類はマイナスイメージを与えることになります。
作成した書類は、応募時には必ず確認し、アップデートするよう心がけてください。
書類選考で通過しやすくなるポイント
今までのキャリアを整理する
手当たり次第、企業に応募をするのではなく、まずはご自身のキャリアの棚卸しをすることが大切です。
今までやってきた業務、内容について、振り返ってみましょう。
棚卸しやすい項目はこの辺りです。
こちらの項目は、職務経歴書へ記入ができますし、後の面接でも必ず話題にあがります。
自己分析の一環として、振り返ってみることをオススメします。
改めて振り返ると(そういえばこんな経験もしたなぁ)というのが出てきますよね
企業研究をする
応募したい企業が見つかったら、その企業を研究をしてみましょう。
自分がやりたいことが達成できるか、社風があっているかは重要です。
最低限、この辺りの情報は確認しておくようにしましょう。
また、採用ページでは応募資格や求める人物像が記載されています。
企業の応募資格に合致しているか、必ず確認するようにしましょう。
採用サイトの情報は特に読み込んでおきましょう。
応募資格すらない場合、書類選考で落ちる確率が上がります。
経験・キャリアを具体的に記載する
職務経歴書では、今までやってきた経験・キャリアをより具体的に記載することが必須です。
書類を見れば、今までの仕事経験が全てわかる。
このレベルにまでもっていくことが大切です。
応募書類からは書類作成の能力なども評価されています
職務経歴書では「活かせる経験」を記入する箇所があります。
今までやってきた経験・キャリアを具体的に記載できたら、応募先企業が求めている採用要件ともリンクできると良いですね。
例 応募先企業が求めている人物像:主体性を持って周りを巻き込んでいける人
【主体性を持って周りを巻き込む力】 市場調査をし、担当エリア外で集客が見込めそうと判明し、上司や他部門の営業担当と調査・同行を重ねることで、新規顧客の獲得を成功することができました。 顧客のニーズにあう提案を行うことができ、信頼を得ることもできたと考えています。
まとめ :書類選考は落ちやすい。だからこそ対策を!
書類選考の通過率は何パーセントか、ご存知でしょうか。
もちろん企業によりけりではありますが、一般的には30%〜50%くらいと言われています。
つまり、書類選考では多くの人が落ちています。
書類選考で落ちてしまっても、お気になさらないでください
書類選考は、対策次第では通過率が上がります。
ここで紹介した対策が、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。