面接後のお礼メールが不要な理由
採用選考の場である面接は、企業も応募者も対等な立場です。
企業と応募者が、互いに互いを審査をする場なので、応募者側がへりくだる必要はないと思っています。
この記事では、面接後にメールを送る必要がない理由と、送った方が良いケースについて解説していきます
お礼を送っても合否は変わらない
面接終了後にお礼の連絡をすることで、好印象になる
もし、こんな考えでお礼の送付を考えているのであれば、控えた方が印象がいいです。
応募者の人柄や、企業の雰囲気や業務内容とマッチするかについては、面接内でみられており、
面接直後に合否はほぼ確定しています。
なので、
面接で緊張しちゃって、100%の力が出せなかった!!お礼メール送って印象よくしよう
という考えであれば、送らない方がマシです。
「お礼メールが良かったから通過にしよう」
なんてことはあり得ないので、面接に失敗してしまったら次にいかす方向へシフトしましょう。
一次面接後にお礼メールをくれた人がお見送りとなり、なんの連絡もなかった人が通過となったケースが実際にありました。
採用担当者は忙しい
採用担当者がどんな業務を担当しているか、ご存知でしょうか。
企業規模によって人事部の人数は異なりますが、以下の業務は一人の担当者が行っていることが多いです。
これに加え、他の採用業務や、採用以外のお仕事を対応しているケースがほとんど。
例えば月100名以上の応募があり、週に10回程度の面接があった場合。
その都度お礼メールが届いていたらどうでしょうか…?
書類選考をお見送りした人からお礼の連絡をもらうこともあるけど、全く心にひびかないです…
採用を外注している場合がある
RPO(Recruitment Process Outsourcing)という言葉を聞いたことはありますか?
採用アウトソーシングとも呼ばれ、その名の通り、採用を外部にお願いするサービスです。
最近は人事担当者の人手不足の影響もあり、採用を外注する企業が増えています。
なので
こんなことがありえます。
もちろん、候補者からの連絡はすべて、応募企業の人事担当者に共有されますが、
熱意を込めたお礼のメールが、全く関係ない人に届いているのは悲しくなりませんか…
こんな裏事情も、知っておいて損はないかと思います。
面接後にお礼メールを送付するマナーはない
「面接後にお礼のメールを伝えるのはビジネスマナー」と書かれた記事がありますが、
多くの記事は、転職・就活サービスのコラム記事です。
実際に面接業務を担当している側の記事ではないですね。
転職・就活サービスは、企業側に良い人材を紹介することが仕事です。
実際の採用現場では、面接後にお礼メールが届くことの方が少ないです。
人事側からすると、面接後にお礼メールがあってもなくても、応募者の印象は変わりません。
面接後のお礼メールを送った方が良いケース
ここまでは、面接後のお礼メールが不要な理由についてご紹介してきました。
一方で、お礼のメールを送った方が良い・送らなければならないケースも存在します。
ここからは、お礼メールを送った方が良いケースについて、ご紹介します。
OBOG訪問後
OBOG訪問では、現場のお仕事を担当している社員が、お仕事の合間に面談を調整をしてくれるケースが多いです。
担当者は貴重な時間を使って、面談の時間を作ってくれています。
なので、OBOG訪問の調整をしていただいた後は、必ずお礼のメールを送るようにしましょう。
この場合はお礼メールを送らなかった場合、印象が悪くなる可能性が高いです。
カジュアル面談終了後
カジュアル面談とは、企業の担当者と応募者がお互いの理解を深める情報交換の場です。
一般的には、面接のように合否を決めるものではありません。
転職を迷っている潜在層に会社を知ってもらい、応募をしてもらうことが主な目的です。
応募者にとっては、選考に応募するかの判断ができるのがメリットですね。
ですので、カジュアル面談終了後に「選考へ進みたい」という気持ちがあれば、
面談のお礼と合わせ、気持ちを伝えるのがベストです。
実際、面談終了後にお礼の連絡を送ってくれる人はあまりいないので、
選考意思を伝える良い機会になります。
カジュアル面談は面接ではないので、面談後にお見送りにするのは本来はありえません。
と言っても、裏では合否が決まっていたりしますが…
カジュアル面談は選考ではありませんが、
残念なことに、企業側は採用選考のつもりでカジュアル面談を行っているケースが多いです。
その点のみ注意してください。
特別な対応をいただいた場合
例えば、面接会場まで迷ってしまい、親切な案内をしてくれた社員がいた、
面接の中で感動的な出来事があったなど、
何か特別な対応があった場合は、終了後にお礼のメールを伝えても良いと思います。
送る場合は面接終了後、その日のうちに送るようにしましょう。
お礼メールの例文
件名:
カジュアル面談のお礼と応募書類の送付について/佐藤 修勝
本文:
株式会社ブラック
採用担当 じゅり様
お世話になっております。
佐藤です。
本日はご多忙の中、カジュアル面談のお時間をいただき
誠にありがとうございました。
貴社の今後のビジョンや、営業部の業務について伺うことができ
大変有意義な時間となりました。
オープンな社風の中で、それぞれが意思を持って行動・成長されておられ、
中でも挑戦し続けられる貴社の社風に大変興味が湧いております。
早速ではございますが、この度の求人にぜひ応募させていただきたく思います。
履歴書と職務経歴書をお送りいたしますので、ご査収ください。
よろしくお願いいたします。
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佐藤 修勝
Email:syukatsu.satoh@xxx.com
TEL:090-XXXX-XXXX
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まとめ :お礼メールの送付は臨機応変に送ろう
以上。面接後のお礼メールの必要性についての解説でした。
基本的に、面接終了後にお礼メールを送付する必要はないです。
次回選考の案内がきた場合に、返信としてお礼を伝える方がスマートだと思っています。
一方で、OBOG訪問終了後など、お礼メールを送らなければならない事例もあります。
ケースバイケースで、お礼メールの送付をしてみてください。
面接終了後にお礼メールを送ることで悪影響になるケースは稀なので、迷うくらいならお礼を伝えてみてくださいね
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あなたの就活・転職がうまくいくことを願っています。